アウトドアや防災時の必須アイテムである小型ライト(懐中電灯)。用途にあった最高のライトをお探しではありませんか?そんな方に、小型ライトを選ぶときに知っておきたい5つの要素を提示しつつ、kickstarterにてアップされ現在商品化されているイタリア初の斬新多機能な小型ライト
FLARE(フレア)2.0
をご紹介します。FLARE2.0は4種類の光源(白色ライト・赤色ライト・レーザーポインター・UVライト)を備えた軽量コンパクトな多機能ライトであり、USB充電式で防水機能もあります。記事の中では他にもお勧めの小型ライトや便利な使い方なども紹介しますので興味のある方は続きをご覧ください。
【1】小型ライト(小型懐中電灯)とは?その魅力とメリット
1-1.小型ライトの定義と種類
〇小型ライトの定義と光源
小型ライトとは携帯できるように電池を電源とした小型の電灯のことです。小型ライトの光源には主に豆電球やLED、蛍光灯、エレクトロルミネセンスなどが使われており、ライト本体の形状や機能様々なものがあります。
豆電球:
小型の白熱電球。反射鏡を調節することで、任意の範囲を照らせますが、消費電力が大きく寿命が短いのが欠点です。
LED:
発光ダイオード。衝撃に強く、消費電力が小さく寿命が長い、特定の方向を明るく照らす用途にむいています。
蛍光灯:
面発行で広範囲を照らすことができます。しかし消費減電力が大きく遠くを照らす用途には向きません。
エレクトロルミネセンス(EL):
薄く、柔軟な発酵阻止です。低消費電力でムラの少ない均一な光を発しますが、明るさが低いのが特徴です。
〇小型ライトの製品種類
小型ライトの種類については、Yahoo!ショッピングの小型懐中電灯ランキングを参考にすると、次のような製品が人気であることがわかります。その中でもやはり主流はLEDライトです。
LEDライト:
防水、防災、アウトドア、作業用など、多目的に使えるものや、USB充電式で軽量コンパクトなものが多くあります。
ペンライト:
ペン型でクリップ付きのため携帯しやすく、読書や細かい作業に便利なものや、SOS点滅機能、ズーム機能などを備えたものなどがあります。
UVライト:
紫外線を発するライトで、細かい汚れや蛍光物質を確認する用途に使われたり、アニサキスなど寄生虫を見つけるために使われることもあります。
ランタン:
テントやキャンプ場などで周囲を明るく照らす用途に使われるものです。LED蛍光灯を用いたもの、またはモバイルバッテリーとしても使えるものなどがあります。
1-2.小型ライトの魅力とメリット
〇 小型ライトの魅力
小型ライトの魅力は何といっても携帯性に優れていることです。
どんなに高機能、かつ高性能で、とてつもなく明るいライトであっても持ち運びができないほど大型では使える場面が相当限定されてしまいます。
〇 小型ライトのメリット
その点、簡単に持ち運べる小型ライトは、夜間での散歩、アウトドアスポーツやキャンプ、災害時など幅広い場面で応用して使うことができます。人間が夜間行動するときにはまさに必須のアイテムと言えるでしょう。
1-3.FLARE2.0は?
(1)FLARE2.0は携帯性に優れた小型LEDライト
FLARE2.0は幅3.1cm、長さ6.1㎝、厚み11㎜、重さ17g(公称値16g)で、非常に携帯性に優れています。
この大きさなら服やズボンのポケットに入れていても邪魔になることがなく、どこへでも持っていけます。
また、FLARE2.0のお尻の部分には左右に穴が設けられていて、ストラップ等を通すことができます。
上の画像は付属のストラップを取り付けた状態です。こうすればキーホルダーに取り付けられます。
(2)FLARE2.0の最大の魅力は多機能性
FLARE2.0は、次の4つの光源を持っています。
白色LEDライト
赤色LEDライト
UVLEDライト
レーザーポインター
の4つです。
また、白色光と赤色行にはそれぞれ3段階の調整機能があります。
さらに、白色LEDライトと赤色LEDライトは、3段階の光量調整と2パターンの点滅機能があります。
【2】小型ライトを選ぶ際の5ポイント
2-1.ポイント1~5
【ポイント1】デザインと機能性
小型ライトを選ぶ際には、デザインと機能性も需要なポイントとなります。デザインは、ライト自体の形、色、大きさ、で個人的な好みで選択肢が変わってきます。
また、機能性は点灯モード、給電方式、スイッチ、光の種類などでこれも小型ライトの特徴を大きく決める要素です。
【ポイント2】小型ライトの明るさ
小型ライトの明るさは、用途やシーンに合わせて選ぶことが大切です。明るければ明るいほど良いというわけではありません。ライトの明るさを表すには、通常ルーメンという単位が使われます。
ルーメンは光源から放出される光の量を示す指標で、数値が高いほど明るいということになります。小型ライトを購入する場合、多くの人がこのルーメンを重要な目安にしていると思います。
しかし、ルーメンが高ければその分消費電力が増大することになります。また、ルーメンが同じであっても、光の照射距離や照射範囲も実際の明るさに影響します。
例えば、夜間に街中を散歩する場合には、50~100ルーメンの光量で、照射範囲が広いワイドビームタイプの小型ライトが適しています。このくらいの明るさであれば、周囲の状況はしっかりと照らし出すことができますし、光量が強すぎないため、周囲に迷惑をかける可能性も低いからです。
一方自然の中で行動する登山やキャンプなどのアウトドアでは200ルーメン以上の光量がある小型ライトが適しています。
街頭や家屋の明かりがある街中と違い、山や森など人工的な明かりがない場所では、状況がしっかり把握できるほどに周囲を照らし出すには相当の光量が必要になるのです。
また、夜間のアウトドアでは、暗闇の中での細かい作業もありますから、手元など狭い範囲を照射するスポットビームタイプの小型ライトがおすすめです。
欲を言えば、ワイドビームとスポットビームの切り替えができるものが理想です。光の強さを表す単位はルーメンの他にもワット、ルクス、カンデラなどがあります。これらの違い等詳しく知りたい方はこちらをどうぞ👇
【ポイント3】小型ライトの点灯時間|明るさと点灯時間はトレードオフ
小形ライトの点灯時間は、電源方式や使用頻度、使用方法等によって使うたびに変化します。
マニュアル等には点灯時間が表記されているものがありますが、これもあくまで目安であり、状況によって変化します。
また、原則として明るさが強ければそれだけ電源を消費しますから、点灯時間は短くなる、つまり、明るさと点灯時間はトレードオフの関係にあるので、そのことを念頭において、小型ライトを選んだり使ったりすることになります。
夜間の散歩程度なら、途中で電池が切れても、それほど危険性はありませんが、夜間における登山やハイキングだと行動不能になってしまいますから、命の危険すら生じかねません。
ですから、アウトドアで使用する小型ライトは、点灯時間が長いものが適していますし、予備の電源やライトを用意する等十分な備えが必要です。
【ポイント4】小型ライトの防塵・防水性と耐久性
近年発売されている小型ライトの多くは、防水性と耐久性を兼ね備えたものが多く、アウトドアでの使用や災害時にも安心して使えるものになっています。
防水性はIPコードであらわされる防水等級で確認できます。アウトドアや災害時に使用することを想定すると、IPX4以上のものが望ましいです。
IPコードは防塵、防水等級を表し、防塵等級のみ表す場合はIP4X、防水等級のみを表す場合はIPX5、防塵、防水両方の等級を表す場合はIP45のように表記します。
プローブというのは、探針とか資料という意味らしいです。要は、「物」というくらいに思えば良さ用ですが、小型ライトについていえば0~4等級は関係ないですね。
また、耐久性は2m以上の高さから落下しても壊れないものを選びたいところです。とにかく、アウトドアでは手に持った物を落とすことが多いからです。
実際に販売している小型ライトを挙げると、
ジェントス RX-022DSという小型ライトは、明るさが600ルーメンという高輝度で照射距離が250mさらに照射範囲を変更できるフォーカスコントロール機能を搭載しており、連続点灯時間は最大6時間、落下耐久性が2m、防塵、防水機能もIP66という申し分ないライトです。また性能が優れているだけでなく、造形がシンプルで高級感あふれたデザインも魅力的です。
ジェントスRX-022DS
常に持ち歩けるくらいもっと小型のライトをお望みの方はオーライトのI1R 2 EOSという超小型ライトがあります。全長44mmと小指より小さく、重さはわずか13グラムですが、明るさは150ルーメン、照射距離は40mと十分な性能を有しています。また、防水機能はIPX8と最高レベル、明るさは150ルーメンと5ルーメンの2段階調整機能付き。自宅や車のカギと一緒にキーホルダーにつけておけばいつでも持ち歩けて、いざというとき必ず活躍すること間違いなしです。
オーライトI1R2EOS
【ポイント5】給電方式
小型ライトの給電方式は、乾電池式と充電式があります。それぞれ、メリットとデメリットがあります。
〇 乾電池式
乾電池式のメリット
・電池切れの際、予備の電池があればすぐに交換して使うことができる
・予備がなくてもコンビニや100円ショップなど購入場所が多い
乾電池式のデメリット
・予備の電池を用意するとなると荷物が増える
・電力の残量把握が難しい
・長時間使用しないと電池から液漏れする場合がある
・充電式に比べランニングコストが高い、ただし充電式の乾電池を使えばこの点は充電式に匹敵する欄人語ストにできる
・ボタン電池式のライトはかなり小形化されたものもあるが、普通の電池よりもランニングコストが高くなる
〇 充電式
充電式のメリット
・乾電池式に比べて小形・軽量なものが多く携帯性に優れている
・手回し充電式、振動充電式、ソーラー充電式など用途によって選ぶことができ、また、モバイルバッテリーとして使用可能なもの、特殊な形状のものなど、多種多機能なものが多い
・モバイルバッテリーなど別の電源があれば相当長時間の使用が可能となる
充電式のデメリット
・電池切れの際、別の電源や充電コードがないと使用不能になる
・常に充電量を把握しておく必要がある
・充電池の劣化によって点灯時間が短くなる
・基本的に充電池を交換できない
以上が乾電池式と充電式のメリット・デメリットになります。どちらが最適なのかは、状況によって変わってきます。
私は
・超小型のボタン電式小型ライト
・充電式小型ライト(FLARE2.0)
・振動発電式点滅型ライト
の3種類をいつもバッグに入れて持ち歩いています。
2-2.FLARE2.0は?
(1)FLARE2.0はシンプルなデザインと他に類をみない多機能性と操作性
〇 デザイン
FLARE2.0のボディは全てプラスチック製で尖った部分などはなく、全体的に丸みを帯びた平べったい形をしています。外観的には高級感はありませんが、かといって決してチープな印象ではありません。
前部には中心が透明で両側が半透明のシールドが取り付けられ、その内側の真ん中に白色LED2個その両外側に赤色LEDが1個づつ、左の赤色LEDの外側にUV-LEDが1個配置されています。後部にはレーザーLEDが1個取り付けられています。
FLARE2.0の上面にはAボタン、Bボタンがあり、全ての操作はこの2つのボタンによって行います。
以上FLARE2.0は非常にシンプルなデザインとなっています。
〇 多機能性と操作性
次にFLARE2.0のそれぞれの機能とABボタンを使った操作について解説していきます。
① ロック機能
FLARE2.0のABボタンは押しやすくて操作性に優れていますが、それ故にポケットや荷物に入れていると何かに触れてライトのスイッチがONになりやすいとも言えます。
そこで、誤作動を防止するために、FLARE2.0はボタンロック機能を装備しています。ロックがかかった状態で、Aボタン、またはBボタンが押されても、赤色ライトが1回点滅するだけでライトは点きません。
ロックをオン、オフするには二つの操作方法があります。一つ目はAボタンを押したままBボタンを2回連続で押す方法です。この方法は確実ですが、両手を使います。
二つ目はAボタンを2秒ほど長押しした後、素早くBボタンを2回連続で押す方法です。この方法は片手で操作できますが、失敗する可能性があります。
二つの方法に共通して、ロック状態になったときは、赤色ライトが2回点滅します。また、ロックが解除されたときは赤色ライトが1回点滅します。
② 白色ライト
Aボタンを2秒ほど長押しするとライトの強度が弱→中→強→弱の順で切り替わります。光の強さは強で200ルーメン、弱と中のルーメン値は公表されていません。素人判断ですが、弱が5ルーメン程度、中が100ルーメン程度かと感じます。
光量の切り替えは、Bボタンを押して点滅状態にした場合もまったく同じ操作で行うことができます。
③ 赤色ライト
スイッチオフの状態からAボタンを2秒ほど長押しすると、赤色ライトが点灯します。その後、1度ボタンから指を離し、再びAボタンを長押しすると、白色ライトと同じように、弱→中→強→弱と光量が切り替わります。
白色ライトと同様、点滅状態にしても光量切り替えの操作方法は全く同じです。
明るさに関しては、赤色なので、白色ライトよりも暗く視界は狭くなりますが、その分、夜目が効く状態を保持したままにできるという利点があります。
参考ですが、赤色ライトには美肌効果や発毛効果があり、最近注目されているようです。興味のある方はこちらをどうぞ👇
④ UVライト
スイッチがオフの状態で、Bボタンを押すとUVライト又はレーザーポインターが点灯します。UVライト又はレーザーポインターはBボタンを押している間点灯し続けます。点灯しているときにAボタンを押すとUVライトとレーザーポインターが切り替わります。
暗闇でUVライトを使うと、細かい埃、塵が浮かび上がります。アニサキスなどの寄生虫も発見できるそうですが私は試したことはありません。興味のある方はこちらをどうぞ👇
⑤ レーザーポインター
UVライトの説明でも記載していますが、スイッチオフの状態でBボタンを押すとレーザーポインターが点灯します。もし、Bボタンを押してUVライトが点くようなら、Bボタンを押したまま、ボタンを押すとレーザーポインターに切り替わります。
レーザーポインターは照明ではなく、離れたところにある物や位置を指し示すためのものです。通常のキャンプや登山での出番はあまりなさそうですが、災害時なら危険な場所や逆に安全な場所、遭難した人等を指し示すときに役に立ちそうです。あと、教授や講師などの講義をする先生方は黒板やホワイドボードの重要個所を示すときに使えますね。FLARE2.0はコンパクトで長時間使用可能ですから、きっと使い勝手抜群のはずです。
⑥ 点灯開始時のモードをカスタマイズできる
FLARE2.0は白色ライト、赤色ライト、また、それぞれに2つの点滅パターンで点灯させることができ、さらに、各ライトの強度を3段階に調節できます。そして、希望する点灯状態にした上で、Bボタンを約10秒間長押しすると、それを記憶し、次の点灯開始時にその状態から点灯させることができます。
つまり、現在は開始時、点滅しない白色ライト弱で点灯する状態のところ、それを赤色ライト強の状態にした上で、10秒間Bボタンを長押しすると、次回からの点灯開始は赤色ライト強からスタートするということです。
⑦ キーホルダー・自転車取付用ホルダー
また、付属のストラップつければキーホルダーになりますし、自転車取付用のホルダー(クリップ付き)を装着すれば、自転車ライトとして使えるだけでなく、クリップライトとして防止やベルトなどに取りつけることもできます。
まさにあらゆるシーンで活躍する多機能っぷりです。
ただ、自転車ホルダーのうち、自転車側のパーツとFLARE2.0側のパーツを取り付ける方式がネジであること、それから、FLARE2.0側のパーツにFLARE2.0を装着すると充電部分が隠れてしまい、パーツを付けたまま充電できないとういう残念な点がありました。
私は、自転車側のパーツに強力接着剤を使って小型ネオジム磁石を取り付け、また、FLARE2.0側パーツを部分的に削って改良してみました。その結果、自転車に乗り降りするとき簡単にFLARE2.0を着脱することができるようになり、パーツを付けたままでも充電可能となりました。
(2)FLARE2.0は3段階の明るさ調整機能で状況に適した明るさを提供できる
FLARE2.0はAボタンを長押しすることで、明るさを3段階に調整可能です。明るさ弱は手元だけを照らしたいとき、明るさ中は自分の目の前だけを集中的に照らしたいとき、明るさ強は広範囲を照らし出したいときといった感じです。
動画ではやや暗く見えますが、実際はもっと明るく感じられ、不便さを感じることはありません。
(3)FLARE2.0は最大15時間の長時間点灯
FLARE2.0の点灯時間は、明るさ弱(5ルーメン)で15時間、強(200ルーメン)で1.5時間となっています。中では明るさ、点灯時間とも公表されていないのでわかりませんが、数時間は持つはずです。
それから、充電式の小型ライトはバッテリー切れになった状態でも、充電しながら点灯させることができるという特徴があります。ですから、モバイルバッテリーとUSB充電コードがあれば、かなり長時間使用することができるわけです。
FLARE2.0のバッテリーを確認したところ、その容量は180mAhでした。例えば2000mAhの小型モバイルバッテリーでも10倍以上の容量になりますから、単純計算で約10倍の点灯時間を得られるわけです。
(4)FLARE2.0の防塵・防水・耐久性は相当特殊な環境でなければ十分なレベル
FLARE2.0の性能表示では、防塵、防水性能があると記載されています。FLARE2.0の外カバーを外してみると、カバーのかみ合わせなどの作りはしっかりしていて、塵や水滴は容易に侵入しないと思われます。
しかし、ゴムパッキンなどは使われていないため、暴風雨や水中での使用はやめるべきだと思います。
(5)FLARE2.0の充電方式はUSB-A
FLARE2.0の充電方式は残念なことにUSB-Aです。この充電方式については、全部で3つ残念なところがあります。二つ目は端子の保護ゴムが完全に取り外し式で紛失する可能性が高いこと、三つめは自転車取付用ホルダーを取り付けると充電端子が完全に隠れてしまい、同ホルダーから外さないと充電できないことです。
私は工具を使って自転車取付用ホルダーを削って、ホルダーを付けたままでも充電できるように工夫してみました。これで、充電のたびにホルダーからFLARE2.0を取り外す必要がなくなりました。
充電が開始されると右側の青色LEDが点灯し、満充電になると消灯します。電池残量が0の状態から満充電までかかる時間は約30分程度です。充電はマイコンで制御され発熱や過充電になる心配もありません。
【3】小型ライトの使い方と活用法
3-1.小型ライトを使ったアウトドアやキャンプの楽しみ方|小型ライトをランタンとして使う
小型ライトでテント内を照らす通常の方法としては、テントの天井等に吊り下げるか、床等に置くかの2通りがありますね。
ただ、スポットビームにしろワイドビームにしろ指向性の高い小型ライトの場合、どこに設置しても明るさに強い偏りが生じてしまう可能性が高いです。
大型のLEDランタン等を使えば光の偏りや光量不足も解消できますが、荷物を軽量化したい場合は小型ライトで何とかしたいものです。こういったときは、指向性の高い小型ライトをランタンに変えるアイテムもあります。
例えばモンベル(mont-bell) クラッシャブル ランタンシェードなどがそうです。これは光を拡散透過する特殊な生地で作られた袋なのですが、点灯したライトをこの袋に入れると、簡易ランタンとして使えるのです。
【mont-bell】クラッシャブルランテンシェード
でも、お金をかけたくないという人は、これと似たような特性を持つ袋を探してみても面白いと思います。私は、最近小型ライトを暖色系のビニール袋の切れはしで包んで、半透明のプラスチックケースに入れれば、まるでランタンのように使えることに気づき、愛用しています。この方法だと、小型ライトを包むビニールの色を変えれば、様々な色の光を楽しむこともできます。
例えば、単三乾電池1本で使える小型ランタンタイプのネクストーチで試してみると
こんな感じになります。使った材料は、トイレットペーパーの包装ビニール(オレンジ色)とちょっと特殊なケースですが、シリコンバンドを買ったときのビニールケースです。材料を知らなければちょっとしたオシャレなランタンといった感じです。
懐中電灯タイプの小型ライトで試してみると
やっぱりいい感じになります。
また、ペットボトルのような透明なボトルに水を入れて、小型ライトの光を反射させてもランタンのような効果が得られます。この場合もボトルの色によって、光の色を変えることができます。こういった工夫も面白いですね。
ペットボトルをもっと大きいものにしたり、別の大型の容器に変えてみるともっと照明っぽくなります。
お金に余裕のある方は、スポットビームとランタンの機能を併せ持つ、Goal Zero(ゴールゼロ)のような多機能ライトを購入してもいいかもしれません。ただし、本家のゴールゼロは人気が高いのでなかなか手に入りません。
3-2.小型ライトで夜間散策や星空観察をする場合|ヘッドライトと赤色ライトの活用
小型ライトを使用して夜間散策や星空観察する場合は、ヘッドライト、そして赤色ライトが有効です。ヘッドライトは両手が自由になるという最大のメリットがあります。
そして、赤色ライトは、暗闇に慣れた状態の人間の目に影響を与えにくく、ライトを消したとき目が夜目のままなので、周囲の状況や星の光が見えやすいという利点があります。
この点からすると、夜間散策や星空観察には、ヘッドライトタイプで、白色ライトと赤色ライトの切り替えができるものが最適ということになります。
ただし、私が実際にヘッドライトを使って一番のデメリットだと感じたのは、羽虫が顔付近に引き寄せられることです。特に森の中だと結構大き目の虫も寄ってきて、顔や首筋に取りつくので、たまったものではありません。これは、白色ライトでも赤色ライトでも変わりませんでした。ですから、虫が多い状況では、ランタンタイプやハンドライトタイプをおすすめします。
ヘッドライトで人気の商品には、ブラックダイヤモンド スポット325があります。明るさは30~325ルーメンで調節可能であり、白色ライトから赤色ライトまで光の色温度も変えられます。乾電池式で、防水性能もIPX8と高く。星空撮影におすすめのヘッドライトとして紹介されています。
私が使っているのは、biolite ヘッドランプ 330というヘッドライトです。このヘッドランプも元はkickstarterにアップされたプロジェクトでした。私は、このヘッドライトを支援しませんでしたが、商品化された後にアウトドアショップで購入しました。Amazonでは上位機種のヘッドランプ800proしか売っていませんでした。
biolite800pro
ほかのタイプが欲しい方はbiokiteのに日本公式代理店であるモンベルのホームぺージをチェックしてみてください。こちら👇
3-3.小型ライトを使った災害時の対処法|照明のない空白をカバーする
(1) 小型ライトを常時携帯する理由
災害発生時、被災したときの場所が自宅や職場であることを想定すると、ある程度大型のランタンやハンドライトを準備しておくことができます。
しかし、外出先での被災を想定すると、常に携帯できる小型ライトが効果を発揮します。被災時の夜間において、照明があるか無いかは、まさに、命にかかわる問題です。暗闇の中では、自分が安全な状況にあるのか、それとも危険が迫っているのかまったく判断できず、もし音や匂いで危険を感じたとしても回避行動がとれないからです。
近年日本では各地で地震が頻発していますし、南海トラフ地震など巨大地震の発生も危惧されています、台風や線状降水帯による水害も増加しています。誰もが、いつどこで被災してもおかしくない状況にあると言えます。
もし被災したとして昼間のうちに避難所等安全な場所までたどり着ければいいですが、被災したのが夜間であったり、避難所に向かっている間に夜間になってしまうということも十分考えられます。
その時に明かりが全くない状況を考えてみてください。被災時ですから、怪我を負っているかもしれません。雨や雪が降っているかもしれません。でも明かりがなかったら、怪我の状態を確認することもできず、手当もできませんし、雨風を凌ぐ場所を探すこともできないのです。ですから、小型ライトのような照明器具は常に携帯すべきだと私は思います。
(2)小型ライトを使った災害の対処
小型ライトを使った災害時の対処法は、ほぼアウトドアやキャンプの時の使用方法と同じです。できれば、周囲を照らすランタンタイプと手元を照らせるスポットタイプの2つのモードがあるものが理想です。
ただし、携帯性を重視すると、やはりスポットタイプのみの小型ライトがコストパフォーマンスに優れています。スポットライトタイプの場合、前述したオーライトのi1R 2 EOSのように小指の先ほどの大きさしかない製品があり、これならばいつでもどこへでも携帯していけます。
スポットタイプはランタンタイプに比べて手元を集中的に明るく照らせるので、細かい作業をする場合に優れています。また、周囲を照らしたい場合は、半透明のビニール袋に入れたり、水の入ったペットボトルに反射させたりしてランタンのように利用することもできます。
さらに、ベルトやひも状のもの、それに、クリップ等を工夫して利用すれば、ヘッドライトとして使用できる場合もあります。こういった利用できるものがなくても、小型ライトの場合ごく短時間であれば口にくわえてヘッドライトのように使うこともできます。
このように、スポットタイプはランタンタイプに比べ、携帯性と応用性に優れているので、災害時には特におすすめです。
それから、被災時のみを想定すると、やはり両手が自由になるヘッドライトが最適だと思います。実際被災現場で救出作業等に従事しているレスキュー隊の方は全員ヘッドライトを装備しています。
しかし、私たち一般人の場合、日常においてヘッドライトを常に携帯するというのはちょっと現実的ではありませんし、ごく短時間に手元や足元等一定の場所を照らしたい場合は、かえってかさばって使いずらいと思います。したがって、日常から災害時をカバーすることを考えると小型ライトが一番適していると言えます。
(3)小型ライトで救助信号を送る方法
小型ライトを使って救助信号を送るには2通りのやり方があります。
①モールス信号によるSOS信号
「・・・ --- ・・・」(トトトツーツーツートトト)の間隔でライトを点灯させます。
②国際信号旗で決められたNC信号
小型ライトの光を使ってアルファベットのNCを描きます。国際信号旗においてNCは「私は遭難している。直ちに救援を求む。」という意味と決められています。
ライトを使った救助信号は特に夜間において発見される可能性が高いですが、大型ライトに比べ小型ライトの方が扱いやすいです。また、救助信号を送る場合は赤色ライトが適しています。その理由は白色ライトより赤色ライトの方が遠くまで光が届くためです。
(4)明かりによる心理的安定効果
人間は、暗闇の中において物理的危険を察知できなくなるだけでなく、心理的に非常に不安定な状態に陥ります。人によってはパニックを起こしてしまうこともあります。
そんなとき、暗闇の中でたとえ小さくても明かりを灯すことができれば、物理的に暖を取ることはできなくても、心理的には暖かさを感じ心を落ち着かせることができます。
心理的安定効果を得るには、寒色系の光より、オレンジ色など暖色系の光の方が効果があります。
白色ライトしかない場合は、暖色のビニールや布でライトを覆えば、光の強度は落ちますが、その分周囲を照らす暖色ランタンとして使えます。
RovyVon Aurora A8というキーホルダー型小型ライトはスポットビームとは別に、本体横側にランタンのように使える白色LED、赤色LED、UVLEDの3つのLEDが搭載され、キーホルダーにつけておけるほど小型であるため災害対策として常に携帯するには最適です。
3-4.FLARE2.0は?
(1)FLARE2.0をランタンとして使う
● 暖色系ビニール使用
項目3-1で紹介したようにオレンジ色のビニールでFLARE2.0を包み、半透明のプラスチックケースに入れます。
● ペットボトル使用
水が入ったペットボトルに光を当てます。
(2)FLARE2.0をヘッドライトとして使う
FLARE2.0の自転車用取付用ホルダーの裏面には金属製のクリップがついています。この金属製のクリップは全面側が開くタイプで、このまま衣服や帽子に挟めればヘッドライトのように使うことができます。
また、この標準装備のクリップでは使い勝手が悪い時は、別のクリップを併用すると使いやすくなります。私は金属製のマネークリップを補助的に使っていい具合になっています。
(3)FLARE2.0で救助信号を送る
FLARE2.0が救助信号を送ることに、特別便利な特徴を備えているということはありません。モールス信号は光や音を利用して簡単に信号を送る方法ですから、小型ライトならばどんなものでも簡単にモールス信号を送ることができると思います。
ボタンを何度も押すことが不都合な時は、ライトをオンにしたまま、手や布などで隠しながら信号を送ることもできます。
(4)FLARE2.0で心理的安定効果を
これまでご紹介したように、FLARE2.0は単なる小型ライトではなく、4つのライトを持つ多機能ライトです。
メインとなる白色ライト、それから暗闇に慣れた目を損なわない赤色ライト、寄生虫や細かい塵などを発見を容易にし、殺菌作用もあるUVライト、遠方の物や場所を指し示すレーザーポインターこれだけの機能があることが、光に加えてさらに心理的安定効果をもたらしてくれることは間違いありません。
【4】スマートフォンとは別に小型ライトを使うメリット
最近はほとんどの人がスマートフォンを携帯しているので、スマートフォンのLEDライトを使用すればわざわざ小型ライトを携帯する必要はないという方もいると思います。
確かに、それも一理あると思います。スマートフォンのLEDライトの消費電力について実験されてい
る方がいて、それによると50分間連続点灯させても、5パーセント程度しか電力を消費せず、満充電状態であれば7~8時間は連続使用できるようです。
実際私もスマートフォンのLEDライトを使うことは頻繁にあります。しかし、スマートフォンとは別に小型ライトを使用することには大きなメリットがあると思います。以下にそのメリットを挙げてみたいと思います。
(1) スマートフォンの電力を節約できる
確かにスマートフォンのLEDライトの消費電力はそれほど高くないので、容易に充電できる環境であれば、とくに問題はないと思います。しかし、災害時やアウトドアなど充電設備がない場所だと、スマートフォンの電力はできるだけ節約したくなります。
なぜかと言えば、スマートフォンはライトとしての役割より、やはり情報端末としての役割の方が大きいからです。
災害時ともなれば、災害状況や天候状況、それに家族の安否情報などの確認、また、SNSによる情報取集や配信、写真や動画による災害状況の記録など、様々な情報収集と発信に電力を使用することになると思います。
それに、スマートフォンの電力がいつでも満タンとは限りません。ですから、スマートフォンの電力節約という点で小型ライトを携帯する意味は大いにあると思います。
(2)周囲を照らしつつスマートフォンを使える
スマートフォンをライトとして使用している最中にも、地図を確認したり、インターネットを使いたくなったり、電話として使用する状況になったりする可能性がありますこうした場合、スマートフォンをライト以外の目的に使用すると、今度はライトとして使用することがほぼできなくなります。すくなくとも、完全に併用することは難しいでしょう。
スマートフォンとは別に小型ライトがあれば、それぞれ独立して使うことができます。スマートフォンにもLEDライトがあるからといって、夜に部屋の照明を使わない人はいないと思います。それと同じで、やはり周囲などを照らす照明と情報端末であるスマートフォンは別々に使う方が圧倒的に便利なわけです。
(3)小型ライトはスマートフォンに比べて照明としての形状が圧倒的に優れている
スマートフォンの形状は照明として適していません。スマートフォンは全て細長い長方形の板状です。ランタンに特化したようなLEDライトなら似たような形状の物はありますが、それでも何かに引っ掛けることができるカラビナや、立てて使えるスタンドがついていたり、なにかしら補助的な機能がついています。スポットビーム型のライトの場合ですと、長方形で板状のライトというのは見たことがありません。
スポットビーム型のライトの場合ですと、長方形で板状のライトというのは見たことがありません。スマートフォンのLEDライトで目標を照らすには、手で持つか、専用の三脚などを使わなければなりません。特に細かい作業をしなければならない場合などは、LEDライトとしてスマートフォンを持ちながら作業をするのはほぼ不可能です。
これに比べて小型ライトの場合、どんな形状の物でも、手に持ちやすいのはもちろん、それ以外にも衣服に取り付けるためのクリップがついていたり、机や地面に置いても目標を照らすために、ライト部分が可動式になっている物など照明器具としての使いやすさを追求されています。
(4)FLARE2.0は?
①FLARE2.0は少ない電力で長時間の使用可能だからスマートフォンの電力を強力に節約する
前の項目で説明したようにFLARE2.0はライト弱で15時間、ライト強で1.5時間の長時間使用が可能です。さらに、モバイルバッテリーで充電しながら使用すれば、強のまま一晩連続で使用することもできるでしょう。
ですから、FLARE2.0を持っていればスマートフォンの電力を強力に節約できることはまちがいありません。
②クリップやストラップを使えばFLARE2.0で周囲を照らしつつスマートフォンが使える
FLARE2.0は、自転車取付用ホルダー(クリップ付き)を使えばヘッドライトのように使うことも可能ですし、ストラップ等を使えばランタンとしても使用できます。したがって、周囲を照らしつつ、スマートをフォンを使用することも当然可能です。
③ライトとしてとても使いやすい形状のFLARE2.0
FLARE2.0は片手で握ってもすっぽりと隠れてしまうほど小型で、重さも感じないくらい軽量です。ボタンの配置も絶妙でとても使いやすく設計されています。
【5】まとめ
小型ライトの魅力とメリット、小型ライトを選ぶ際のポイント、小型ライトの使い方と活用方法、スマートフォンとは別に小型ライトを使うメリットの説明に沿って、FLARE2.0をご紹介しました。FLARE2.0を普段使っていて、不満があるとすれば自転車への取り付け方式がワンタッチではないことと、充電部分の保護ゴムが取り外し式であることくらいで、その他は白色ライト、赤色ライト、UVライト、レーザーポインターと十分すぎる機能、さらに、工夫して使うことで無限の可能性を秘めているスーパー小型ライトです。値段の方も7000円程度で決して手が出ないほどの高級品ではありません。普段使いの高性能小型ライトをお探しの方にはお勧めです。
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